どんな風に演奏するのがよいかな?
うさぼんぬ
こんにちは。キーボーディストのまえばよしあき(@maebayoshiaki)です。
今回はこのお悩みについて解説していきます。
この記事ではこんなことがわかります。
- 8ビートのピアノ伴奏がわかる
- 伴奏パターンを生み出す方法がわかる
- ロック調のバンドでも使えるピアノ伴奏がわかる
まえばよしあき
オーソドックスな8ビート伴奏
まずは、8BEATのおさらいです。
以前紹介したリズムパターンを振り返りながら見ていきましょう。
【バンド・弾き語りで使える】ピアノ伴奏の作り方(リズムパターン編)- ハイハットやライドで8分音符を刻むのが基本
- スネアは基本的に2拍目と4拍目を叩く
- バスドラムをアクセントを付ける箇所に8分音符単位で配置
まえばよしあき
それでは、実際にどのように伴奏にしていくかを見ていきます。
伴奏をつくるときのポイントは、左手はバスドラム・右手の2拍・4拍をスネアドラムとイメージするとよいでしょう。
1、バスドラムとスネアを再現する
ロックな伴奏でよくあるパターンです。
左手をオクターブにしてもかっこよいです。
2、右手を四分打ちにする
コードを四分音符で刻むことで、ビート感を残したまま伴奏になりますね。
3、左手オクターブ化①
左手の親指をスネアドラムに見立てたパターンです。
右手といっしょに2拍目・4拍目を強調することで、よりロックな伴奏になります。
4、左手オクターブ化②
左手で8分音符入れるだけいれたパターンです。
まえばよしあき
5、左手を裏拍に入れる王道パターン
左手の表拍を抜いたパターンです。
4つ打ちリズムの大定番なので、必ず押さえておきましょう。
6、表拍・裏拍ミックス①
これまでご紹介したものをミックスしてみました。
まえばよしあき
7、表拍・裏拍ミックス②
2小節目の左手でオクターブの上下を変化させています。
まえばよしあき
シンコペーションを使った8ビート伴奏
シンコペーションとは、拍に対するアクセントの位置を変えることでリズムのノリを変化させる手法です。
前回紹介してきたリズムパターンの中からシンコペーションしているものはこちら。
バスドラムが、前の拍の裏拍に入る(拍をまたがる)ことで勢いが増していますよね。
シンコペーションをピアノ伴奏で表現する方法は3つ。
- 右手でシンコペーションさせる
- 左手でシンコペーションさせる
- 両手でシンコペーションさせる
実際の演奏ではこれらをミックスして演奏しますが、実際にどういう演奏になるのかを見ていきましょう。
それぞれの特徴を感じてみてください。
1、シンコペーション①
右手だけシンコペーションさせています。
3拍目・4拍目の裏拍に右手が入ることで、ノリに勢いが出ていますね。
2、シンコペーション②
右手・左手のシンコペーションをミックスしたもの。
2小節目以降、3拍目の左手をシンコペーションさせてみました。
2拍目裏の左手親指から、3拍目右手が8分音符で繋がっているところがポイントです。
この動きがノリをさらに加速させます。
3、シンコペーション③
両手でシンコペーションさせたもの。
ちょっと複雑になってきました。笑
変化させた箇所はこちら。
- 2小節目と4小節目をシンコペーションさせた
- 2小節目2拍目右手のコードを分散型にした
- 左手は右手の間を埋めるようなルート弾きにした
8BEAT独特のどっしりしたビート感に加えて、シンコペーションの進行力が加わっていますね。
4、シンコペーション④
シンコペーション③をさらに発展させて、左手をオクターブにしたもの。
まえばよしあき
これも基本的には、シンコペーション③と同じ考え方です。
左手のオクターブの上下が難しいと思いますが、ゆっくりなテンポからトライしてみてください。
5、三つ割り①
8分音符の連打に加えて、左手でアクセントをつけています。
スロー・ミドル・アップテンポまで幅広く使われる王道パターンです。
「三つ割り」とは、8分音符(もしくは16分音符)を三つずつ割って演奏する方法です。
上記は8分音符を「3+3+2」で割っています。
8BEAT系リズムではよく使われるのでぜひ覚えておきましょう。
6、三つ割り②
スロー・ミドル・アップテンポまで使える、三つ割りの王道伴奏パターンです。
よくあるシンコペーションパターンのひとつですが、三つ割を変化させた形ともいえますね。
左手の小指で最低音のルートをキープしながら、親指で右手の合いの手リズムを入れるのがポイントです。
7、三つ割り+左手ベースオクターブ奏法
三つ割り奏法に加えて、左手をベースオクターブ奏法です。
まえばよしあき
特に、下記のようなバスドラムの4分打ち曲にもピッタリです。
ミドルテンポやアップテンポの曲調に合うでしょう。
この記事のまとめ
それでは、この記事のまとめです。
- 左手をバスドラム、右手の2拍目・4拍目をスネアドラムに見立てて演奏する。
- ドラムに見立てて演奏することで、グルーヴ感のある演奏に近づけることができる。
- パターンの組み合わせでいろんなノリを作り出すことができる。
- シンコペーションとは、拍に対するアクセントの位置を変えることでリズムのノリを変化させる手法。
- 8ビートならではの「三つ割り」や「ベースオクターブ奏法」は頻出するので押さえておくべし。
ご紹介したアイデアを組み合わせるれば、無限に8ビート伴奏が作れます。
さらに、テンポを変えるだけでも雰囲気が変わるので、色々試してみてください!
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