うさぼんぬ
こんにちは。キーボーディストのよしまる(@440keyboard)です。
今回はこのお悩みについて解説していきます。
この記事ではこんなことがわかります。
- コードを見るだけで伴奏がつけられる
- 楽譜なしで好きな曲の伴奏が弾ける
- 即興で弾き語りができる
よしまる
『伴奏とは右手でコード・左手でルート(ベース)を弾くこと』。
5つのステップでつくることができます。

- コードを見つける
- 左手でルートを弾く
- 右手だけ転回する
- 次のコードとのつながりを見る
- リズムに合わせて弾く
うさぼんぬ
よしまる
❶コードを見つける
コードを弾く時、コードブックを見て逆引きしていませんか?
もちろん、それもひとつのやり方ですが、当ブログではダイアトニックコードで考えることをオススメしています。
ダイアトニックコードのおさらいはこちら

楽曲で使われているコードは、キーでほぼ決まっているからです。
「ダイアトニックコード」とは、キーを決めるメジャースケール(キーが”C”の場合「ドレミファソラシド」)だけで作られている7つのコードのことでしたね。

曲を演奏する時は、最初にこの7つのコードを呼び出せるようにしておくのがポイントです。
❷左手でルートを弾く
伴奏で左手が演奏するものは、基本的に「ルート」です。
まずは、しっかりルートを押さえられるようにしていきましょう。
左手のパターンを発展させる方法はこちらの記事をご覧ください。

ダイアトニックコード(右手のみ)
まずは右手だけで弾いてみましょう。

よしまる
ダイアトニックコード(左手でルートを弾く)
次は左手をつけてみましょう。
左手で「ルート」を演奏する感覚を身に付けましょう。(下の図の●)

よしまる
❸右手だけ転回させる
転回とは、コードの積み方を変える手法のこと。

コードを構成する音はそのままですが、積み方を変えることで違う雰囲気をつくることができます。
それぞれの積み方を「転回形」と呼び、コード伴奏はこの転回形を駆使して演奏されているわけです。
音楽理論上で転回形は、このように表記します。
この書き方を「オンコード(分数コード)」と呼びます。
オンコードは、ルート(=左手で弾く音)が指定されているわけですね。
ただし、現代のポップスにおいては、いちいち転回形をオンコードで指定して表記されることはありません。
「基本的に右手の転回形は指定されていない」と考えて差し支えないでしょう。
❹次のコードとのつながりを考える
転回形を使うことには、コードの響きを変えるだけでなくもうひとつのメリットがあります。
それは、『コードとコードのつながりを滑らかに演奏できる』ということです。
たとえば、こんなコード進行の場合。

基本形だけ演奏したものだと、こんな風になります。
- 実際に弾いてみると右に左に移動が多くて弾きづらい
- 弾いている音は上下してデコボコとした印象
これを、右手だけ転回形させた形でつなげて演奏してみましょう。

うさぼんぬ
転回形の使い方のポイントは2つ。
- 左右の動きが少なくなるように音を選ぶ
- できるだけ共通する音を弾いて次のコードを弾きやすくする
上記の場合、”C”の第二転回形からスタートしていますが、基本形・第一転回形からスタートしても同じように音づかいが選べます。
よしまる
ひとつのコードから3つの転回形をすばやく引き出せることがコード伴奏のコツ、とも言えます。
❺リズムに合わせて弾く
ここまでのステップで伴奏の基礎となる「音づかい」はわかってきましたね。
最後は、伴奏の醍醐味でもある「リズム」について見ていきましょう。
右手でリズムを刻む
伴奏のもっとも基本的な奏法は、右手で四分音符を刻むことです。
こちらの譜面をご覧ください。

スピッツの名曲「チェリー」のAメロを伴奏してみました。
リズムを刻むだけで伴奏らしくなりましたね。
左手でリズムの間を埋める
伴奏における左手は、主にベースパートを担当していると考えましょう。
これまではすべて白玉(全音符)でしたが、
左手を、四分音符の間にあたる「裏拍(=八分音符)」に入れることで、演奏に推進力を加えることができます。
実際に例を見てみましょう。
4拍に1回8分音符ウラを入れた場合

2拍ごとに8分音符ウラを入れた場合

後者の方がスピード感があることがわかります。
「チェリー」のサビはコードが2拍ずつ動くので、後者のパターンが合いますね。

うさぼんぬ
八分音符を入れる場所を組み合わせるだけで、こんな風に伴奏を作ることができます。
この記事のまとめ
いかがでしたか?
ここまでのステップを踏まえて、スピッツの「チェリー」の伴奏したものをお聞きください。(楽譜はこちら)
よしまる
最後に、ここまでのステップをもう一度おさらいしてみましょう。

- コードを見つける
- 左手でルートを弾く
- 右手だけ転回する
- 次のコードとのつながりを見る
- リズムに合わせて弾く
たったこれだけで伴奏らしくすることができました!
最初は転回形で少し苦戦するかもしれませんが、まずは自分流でアレンジを作って反復練習することをオススメします。
ぜひ、トライしてみてください!
『コードをさらに本格的な伴奏にする方法』はこちらの記事で解説しています。

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