ソロピアノをはじめたい。
でも、ソロピアノといってもさまざま。
うさぼんぬ
どんなピアノを弾きたいのかではじめ方はかわります。
まえばよしあき
- クラシックピアノ
- ジャズピアノ
- ポピュラーピアノ
今回は、それぞれのピアノのスタイルについて紹介していきます。
うさぼんぬ
クラシックピアノ
クラシックは、ひとことでいうと「再現の芸術」と言われていたりします。
16世紀ごろ、中世ヨーロッパで生まれたとされていますが、現在のように録音する技術がなかった時代でした。
そこで発明されたのが「楽譜」です。
当時の音楽家が記した楽譜を元に、音楽家たちの思想や、時代背景を想像しながら演奏するわけです。
楽譜から歴史を読み解くって、どことなく考古学的ですよね。
「再現の芸術」と呼ばれるくらいなので、楽譜からひとつひとつの音の意味まで考えなければなりません。
たくさん演奏し・研究し・独自の解釈で表現を追及するゴールのない世界です。
まえばよしあき
クラシックピアノを演奏するには、こういったスキルが求められます。
- 楽譜をすばやく理解する力
- 楽譜を忠実に再現する力
- 楽譜の情報だけで楽曲を表現する力
つまり、楽譜ありきの音楽ということですね。
子供の頃から専門の教育を受け、血のにじむような練習を重ね、ようやく表現できるような音楽だと思います。
まえばよしあき
ジャズピアノ
ジャズピアノは、ひとことで「即興をメインとする音楽」ですね。
1900年代初頭、アメリカのニューオリンズ発祥と言われています。
まだ100年あまりの歴史ですが、その進化のスピードはすさまじいものがあります。
ジャズの特徴は、曲の構成にあります。
テーマ → アドリブ → テーマ
「テーマ」とは、曲の本来のメロディーのこと。
曲の最初にメロディーを演奏し、テーマのコード進行をつかってアドリブ演奏を繰り返し、最後にまたメロディーを演奏して終わる。
曲の8割はアドリブ、すなわち即興なのが特徴です。
自由に即興をするために生まれたのが「コード」という概念です。
演奏者はコード進行だけを頼りに、自分の裁量でプレイしているわけです。
まえばよしあき
つかみどころのない音楽ですが、敢えて定義づけるならこちら。
- 毎回アドリブなので、同じ演奏は二度とできない
- 演奏者によってアレンジが全く変わる
- スウィングというリズムが主体となる
これらをピアノ一台で再現するのが、ジャズピアノです。
クラシックとは正反対の「自由な音楽」。
というと聞こえはいいですが、
ジャズ特有のスウィング感やアドリブは相応の訓練に励む必要があります。
ポピュラーピアノ
ポピュラーピアノは、厳密に定義がありません。
近頃の一般的な解釈はこのような感じではないでしょうか。
- 元々あるポップスの曲をソロピアノにアレンジしたもの
- アレンジャーの裁量でアレンジが全く違う
- 初級〜上級向けのアレンジがあったり、楽譜が豊富
- ジャズ同様、メロディーとコードを元にアレンジが考えられている
- 大人でもはじめやすい
クラシックのように楽譜どおりに演奏することもあれば、ジャズのように自由に演奏したりすることもあります。
ポピュラーピアノは、ある意味いいとこどりのスタイルです。
ジャズっぽいこと、ラテンっぽいこと、ブルースっぽいこと、クラシックっぽいこと・・・
いろんな要素を混ぜ込むこともポピュラーピアノの楽しみかたのひとつだったりですね。
ポップスをピアノ一台で再現したものと解釈しておくとわかりやすいかと思います。
この記事のまとめ
いかがでしたか?
他にもラテンピアノやブルースピアノなどありますが、まずは自分が好きなスタイルを見つけるのがよいと思います。
ポピュラーピアノをはじめて、クラシックやジャズに興味を持つというのもよくあること。逆もしかり。
個人的な解釈を多分に含みますが、参考になればうれしいです。
うさぼんぬ
- クラシックピアノは、楽譜を忠実に再現する音楽。
- ジャズピアノは、メロディー以外は基本的に自由。アレンジもアドリブも全て演奏者の裁量で表現する音楽。
- ポピュラーピアノは定義はないが、ポップスをピアノでアレンジして再現する音楽。
- ポピュラーピアノはあらゆるジャンルのいいとこ取りができるスタイルでもある。
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