パターン化されてるってホント?
うさぼんぬ
こんにちは。キーボーディストのよしまる(@440keyboard)です。
今回はこのお悩みについて解説していきます。
この記事ではこんなことがわかります。
- コード進行の定番の「型」がわかる
- 作曲やコードで使えるコード進行パターンがわかる
- すでに弾いている曲に応用できる
こちらの記事で解説してきた「ダイアトニックコードの機能(役割)」を踏まえて解説していきます。
まえばよしあき
代表的なコード進行パターン
まず、最も代表的なコード進行のパターンをご紹介します。
1)IーVーVImーV
「さくら」(森山直太郎)のサビで使われている進行です。
機能:T→D→T→D
2)IーVIImb5ーVImーIIIm
1)のVを置き換えたパターンです。
機能:T→D→T→D
3)IIImーVImーVーI
機能:T→T→D→T
4)IVーIーVーVIm
機能:SD→T→D→T
5)IVーVーVImーI
機能:SD→D→T→T
6)IVーVーIIImーVIm
J-POPの超王道進行です。
4)のTを置き換えたパターンです。
機能:SD→D→T→T
7)IImーV-IIImーVIm
5)のIVを置き換えたパターンです。
機能:SD→D→T→T
8)IIm-IIIm-IV-V
サビなどに向かって、盛り上がるときに使われることが多いです。
機能:SD→T→SD→D
9)VImーIIImーIVーI
チェリーのサビのコード進行です。
機能:T→T→SD→T
10)VImーVーIVーIIIm
10)→8)の流れにつなげてみても面白いですね!
機能:T→D→SD→T
オンコードを使ったコード進行アレンジ
オンコードとは、コードのルート音以外の音をベースにすることで響きに変化をつける手法です。
まえばよしあき
左手で弾く音を変えることで、コード進行がより印象的になりますよ!
テクニック①:進行を滑らかにするオンコードテクニック
11)IーV/VIIーVImーIV
ベースが順番に下がっていることで進行が滑らかになったことがわかります。
機能:T→D→T→D
12)IーV/VIIーVImーIV/V
11)の進行の最後のコードをオンコードにしたもの。
「SD/D」というオンコードは、Vのときの置き換えとしてものすごくよく使われます。
ぜひ押さえておきましょう!
機能:T→D→T→D
13)IImーIIImーIVーIIm/V
8)の進行の最後のコードを「SD/D」にしたもの。
機能:SD→T→SD→D
テクニック②:曲の雰囲気そもそもを変えるオンコードテクニック
14)I/VーV/IVーI/IIIーIV
Iのコードで、ベースを3度や5度にすることでこのような雰囲気をつくることができます。
機能:T→D→T→SD
まえばよしあき
15)IーV/VIーIV/VI-I/V
11)のパターンと似ていますが、途中をSDとTのオンコードにしています。
メロディーに対して違和感がなければ、曲に変化を加える形で使えるでしょう。
機能:T→D→SD→T
この記事のまとめ
それではこの記事のまとめです。
- コード進行の多くは「同じ機能や共通音を持つコードの置き換え」でつくられている。
- オンコードはコード進行をより表現豊かするテクニック。ぜひ押さえておこう!
盛り沢山でしたね!
今回はキーCで紹介しましたが、他のキーのダイアトニックコードにそれぞれの進行のパターンを当てはめるだけ。
このような王道の「型」はまず覚えてしまいましょう。
使えるようになってくると、あらゆる曲で同じコード進行が使われていることに気付けるはずです。
ぜひ挑戦してみてください!
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