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シンセサイザー音作りの基本① 〜4つの機能と音の流れ〜

こんにちは。キーボーディストのまえばよしあき(@maebayoshiaki)です。

前回はシンセサイザーの種類について解説をしてきました。

初心者でもわかるシンセサイザーの基礎知識 〜シンセの種類編〜

シンセサイザーにはたくさんの種類がありますが、大別すると「アナログ」「デジタル」に分かれます。

そのルーツは全てアナログシンセ。

つまり、アナログシンセのしくみや音作りが理解できれば、デジタルシンセの音作りも理解しやすくなります。

 

今回は、シンセサイザーを構成する4つの機能と、サウンドの流れについて解説します。

うさぼんぬ

この記事ではこんなことがわかるぞ。

音色を構成する「周波数」と「時間」

 

様々な楽器のあらゆる音色は、「周波数領域」と「時間領域」で表すことができます。

 

ポイント・周波数領域:音色に含まれる倍音成分を表すもの

・時間領域:時間の経過で変化する音量・音色を表すもの

 

ちょっとピンとこないかもしれませんね。

 

あらゆる楽器の音色は、それぞれが持つ倍音成分が異なるため、違う音色に聞こえます。

つまり、倍音成分を調節すれば音色が変化するということです。

 

また、音は時間とともに変化します。

例えばピアノやギターの場合、鳴らした後は時間とともに減衰しますよね。

この時間経過による音量や音色の変化も、音色の構成に欠かせない要素です。

 

シンセサイザーも同じ。

内部で作り出した音の「周波数」と「時間」を調節し、音を出力している楽器ということになります。

 

シンセサイザーを構成する4つの機能

 

シンセサイザーはボタンやつまみが多くて複雑に見えますが、実際の構造は想像以上にシンプルです。

 

どんなシンセも、基本的には4つの機能で構成されています。

  1. オシレータ
  2. フィルター
  3. エンベロープ
  4. モジュレーション

 

各機能は、周波数領域と時間領域の調節をする役割を担っています。

一度にすべてを理解しようとせず、まずは各機能の働きをひとつひとつ理解していきましょう。

 

オシレータ(VCO/OSC)

オシレータとは発振器のこと。

音色の大元になる波形をつくり出す部分、すなわち「シンセのスタート地点」です。

選択する波形により倍音構成が異なり、作りたい音色で使用する波形を選びます。

 

 

また、オシレータ内で音程(ピッチ)を変化させることもできます。

 

参考

アナログシンセでは、オシレーターを操作する部分を「VCO」と呼びます。

 

VCOは「Voltaged Controlled Osillator」の略で、「電圧で制御された発振器」という意味です。

 

アナログシンセは電圧で制御されていたことから、各機能部分に「VC-」という表記になっていることがありますが、

デジタルシンセでは電圧制御はないので「OSC」という表記のものが多いです。

 

フィルター(VCF/FILTER)

フィルターとは「不要な物を取り除き、必要なものを通すもの」です。

オシレータで作られた波形の周波数成分をカットしたりすることで音色を調節します。

フィルターには下記のような種類があります。

  • ローパスフィルター
  • ハイパスフィルター
  • バンドパスフィルター
  • シェルフフィルター

 

また、フィルターには「レゾナンス」というパラメーターがあります。

レゾナンスは「共振」という意味ですが、周波数の倍音部分を共振により強調させるという機能です。

シンセ独特のミョンミョンしたサウンドを得ることができます。

 

エンベロープ(EG/ENV)

エンベロープは、各機能に時間変化を加えます。

装置自体の名前は、エンベロープ・ジェネレーターと呼ばれ、「EG」と表記されたりします。

 

オシレーターやフィルターでは周波数領域を扱っていましたが、エンベロープは時間的な変化を扱う重要な部分です。

エンベロープのパラメーターはADSRで表されます。

  • A(Attack Time): 音の立ち上がりの速さを担うパラメータ
  • D(Decay Time): 発音途中の音量の推移にかかる時間をコントロールするパラメータ
  • S(Sustain):鍵盤を押し続けた末に最終的にたどり着く音量の値
  • R(Release Time): 鍵盤を離したあとに残る余韻の時間

 

エンベロープは最終的な音の出口のアンプ部分にかけられることが多く、

これにより「鍵盤を押して楽器の音がでる」「鍵盤を離すと音が消える」といった動作を実現しています。

 

モジュレーション

モジュレーションとは「変調」という意味で、主となるサウンドになんらかの変調を加えるものです。

代表的なパラメータは「LFO(Low Frequency Oscillatorの略)」と呼ばれるもの。

耳に聞こえないほどの非常に低い周波数で発振するオシレータです。

この信号を主となるサウンドに加えることで、サウンドに独特の変化を加えてくれます。

シンセサウンドのキャラクターづくりに欠かせない要素です。

 

シンセサウンドの音の流れ

 

4つの機能がわかったところで、サウンドの流れについて見てみましょう。

シンセサイザーのサウンドは、

オシレーター(VCO)で発振した音が、フィルター(VCF)を通過し、アンプ(VCA)で増幅されて出力される。

 

たった、これだけなんです。

作られた音を出力する「アンプ(AMP)」という部分がありますが、音作りの基本的な要素は前述の4つの機能に集約されています。

 

「エンベロープ」や「LFO」は、オシレーター・フィルター・アンプ部分にちょっかいを出していると思っておくとわかりやすいかと思います。

この「ちょっかい」こそがシンセサウンドのキャラクターそのものになります。

 

この記事のまとめ

 

いかがでしたか?

シンセサイザーは、構造をひとつずつ理解することがポイントです。

今回の内容はとても重要なので、しっかり押さえておきましょう!

 

うさぼんぬ

まとめるぞ。

 

この記事のまとめ

  • シンセサイザーは、基本的に「オシレータ」「フィルター」「エンベロープ」「モジュレーション」の4つの機能で構成される。
  • シンセサイザーのサウンドは、オシレーターで発振した音が、フィルターを通過し、アンプで増幅されて出力されてできている。
  • 「エンベロープ」「モジュレーション」は、主となるサウンドにちょっかいを出してサウンドのキャラクターを作っている。

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