こんにちは。キーボーディストのまえばよしあき(@maebayoshiaki)です。
前回は、R&B系の大定番!サイン波リードの作り方について解説してきました。
シンセサイザーで音色を作ろう 〜#11 R&B系シンセリードの作り方〜シンプル&カンタン&かっこいいの三拍子が揃ってましたね!
今回は、コード的なシンセリードの音作りについて解説していきます。
うさぼんぬ
コード的なシンセリードの作り方
うさぼんぬ
ひょっとすると、こんな疑問を持たれたかもしれませんね。
コード的なリンセリードとは、単音で和音が鳴るシンセリードのこと。
ピンと来ないかもしれないので、まずは出来上がった音を聞いてみましょう。(ヘッドホン推奨)
かなり印象的なサウンドですね!
うさぼんぬ
この音色のポイントは、全ての音が「同じ音程で鳴る」ということ。
当然、通常の鍵盤演奏とはかなり異なったニュアンスになります。
クラブミュージックなどでは、”敢えて”このニュアンスを得るために使われることが多いです。
では、音作りについて見ていきましょう!
1、オシレータ
オシレータは「ノコギリ波」で組み合わせます。
まえばよしあき
- OSC1は「ノコギリ波(8’)」、OSC2は「ノコギリ波(4’)」にセット
- サブオシレータを最大にする
- OSC1とOSCのバランスは、真ん中よりちょっとだけOSC1が多め
- OSC2のTUNEを「−9」にセット
- OSC2のFMを20%くらい上げる
- UNISONを「2VOICE」に設定
- モノフォニックにする
- ポルタメントはしっかりかけたいので50%くらい
こんなサウンドになります。
不穏で印象的なサウンドですね!
ポイントは「OSC2のTUNEを1オクターブあげて「−9」にセット」の部分です。
こうすることで、常に「OSC1の音に対して短3度で音が鳴る」という設定になります。
2、アンプエンベロープ
アンプエンベロープ(VCA)のサスティンレベルは最大。
リリースタイムを長めにして、余韻がでるようにしていいます。
余韻があると不穏さが増します!
3、フィルター
フィルターは「ローパスフィルター」を選択し、「スロープ」は-12dB/OCTを選択します。
キーボードフォロワー(KBD)は最大です。
この段階では、「レゾナンスは高め・カットオフは低め」に設定しておきましょう。
ちょっとこもった雰囲気になりましたね。
4、LFO
さて、ここから一気に作り込んでいきます。
「MOD MATRIX」を使って、2つのLFOを操作してみましょう。
LFO1
ひとつ目のLFOでは、「VCF Cutoff」にかかるように設定します。
これによって、フィルターエンフェロープと同じような効果が得られます。
LFO1はサイン波で、RATEは低めにセットしましょう。
LFO2
ふたつ目のLFOでは、「Pan」にかかるように設定します。
「Pan」とは、音の左右の定位のこと。
まえばよしあき
LFO1はサイン波で、RATEは低めにセット。
しっかりかけたかったので「Mod」はMAXにしています。
これによって、音を左右に動かす「AutoPan」と呼ばれる効果が生み出され、音が立体的に聞こえるようになります。
できあがった音がこちら。(ヘッドホン推奨)
色々動き過ぎてびっくりですね。笑
5、エフェクト
最後はエフェクトで仕上げます。
今回は、歪みとディレイを使いました。
- 歪みを「ポスト」で40%くらいかける
- 「CRSHR:B」でうっすらかけて、歪みを荒めにする
- ディレイは「LEFT:1/8」「RIGHT:1/16」で早めにセット
- ディレイFEEDBACKは20〜30%、MIX量は20%前後に設定
エフェクトでさらに不穏になりました!
6、完成!
というわけで、完成です。
SOLO
DEMO
かなりクセのあるサウンドですが、クラブっぽいサウンドを作りたいならぜひ押さえておきたい音色です!
この記事のまとめ
いかがでしたか?
コード系リードは使用用途は限られますが、音単体に十分すぎる存在感があります。
ここぞという時に使ってみてください!
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