前回は左手のアレンジのバリエーションについて解説してきました。
【ピアノソロ】初心者でもカンタンアレンジ|実践②左手のバリエーションおさらいはこちら!
- 左手の基本的な役割はルートを弾くこと。
- 左手は、右手のコードの補助的や合いの手的に使うこともある。
- 左手の使い方は多岐にわたるが、まずは基本的な使い方を覚えるべし。
今回は、左手のアレンジの最も王道になる「ルート+5度+ルートのアルペジオ」について解説します。
うさぼんぬ
なぜ「ルート+5度+ルートのアルペジオ」を推すのか?
数ある左手伴奏の中で、なぜぼくがここまで「ルート+5度+ルート」を推すのか。
それには3つ理由があります。
1 汎用生が高い
「ルート」と「5度」という音使いは、コードの骨格ともいえる音使いなのです。
アルペジオに限らず、右手のリズムを支える役割だったり、パワーコードとして音の厚くする役割でも使うことができるため、とにかく汎用性が高い。
この音使いに早めに慣れておくことは、上達のスピードに好影響を与えます。
2 形が覚えやすい
もうひとつの理由は、形が覚えやすいということ。
左手の小指と親指をオクターブで押さえることは比較的カンタンですよね。
「5度」の音は基本的に人差し指で押さえることになるので、すべてのキーで指づかいに迷わずに済みます。
指づかいと手の形が決まっていれば、あとは横に動かすだけ。
最初は少し難しいかもしれないですが、覚えてしまうとどんどん自由に使えるようになっていきます。
3 名曲で使われてまくっている
こちらの曲をお聞きください。
こちらの演奏は「KEY=D」ですが、イントロで弾いているフレーズに着目してみましょう。
メロディーが始まってからも、左手は「ルート+5度+ルートのアルペジオ」を弾き続けています。
左手の王道伴奏であることがわかりますね。
この曲に限らず、多くに曲で「ルート+5度+ルートのアルペジオ」が使われています。
ルート+5度+ルートのアルペジオの音使いについて
では、実際に「ルート+5度+ルート」について解説していきます。
こちらの回で、各コードは「1・3・5」で構成されていると解説してきました。
「ルート+5度+ルート」とは、各コードに対してこのような音使いになります。
これをコードに当てはめていくわけです。
「赤とんぼ」で実践してみよう
前回もすでに紹介してますが、左手で演奏する音符の数で曲の雰囲気を変えることができます。
4分音符で弾いた場合
8部音符で弾いた場合
4分音符はゆったり、8分音符は流れるような雰囲気が生まれますね。
たったこれだけでも、十分ピアノソロになりました。
音使いは同じでも、音数を増やしたり、リズムを変化させることで曲の表情が変わることが分かります。
この記事のまとめ
いかがでしたか?
今回は左手のアレンジの中でも「ルート+5度+ルートのアルペジオ」にフォーカスして解説してきました。
次回は、他の左手のアレンジについて話す前に、右手のアレンジについて解説をしていきます。
うさぼんぬ
- 「ルート+5度+ルートのアルペジオ」は形が覚えやすく、汎用性が高い。
- 最初に覚えるべき左手の型は「ルート+5度+ルート」。
- 音使いは同じでも、音数を増やしたり、リズムを変化させることで曲に表情をつくることができる。
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