前回は、メジャースケールやダイアトニックコードを「ディグリーネーム」で考えよう、というお話でしたね。
【ソロピアノ 】初心者でもカンタンアレンジ|知識③魔法の法則:ディグリーネームカンタンにおさらいです。
- コードはディグリーネームで考えよう。
- ディグリーネームは「メジャースケール上で何番目の音か」と「音と音の距離(音程)」を示すもの。
- コード暗記より、ディグリーネームで理解するほうが圧倒的にコスパがいい。
今回はいよいよ実践的な話に踏み込んでいきます。
うさぼんぬ
まえばよしあき
うさぼんぬ
すべてのアレンジの基本は「コードの転回形」にある
「ダイアトニックコード」が曲に使われているコードということはお分かりいただけたかと思います。
図にするとこちらですね。
これを楽譜のコードが書かれている部分に鳴らせばよいわけです。
しかし、コードはただ鳴らしても音楽的にはならないのです。
転回形を使おう
転回とは、コードの積み方を変える手法のこと。
具体的に見てみましょう。
コードを構成する音はそのままで、一番下にくる音を変えることができます。
それぞれの音を聞いてみましょう。
同じコードですが、違った雰囲気で聞こえますよね。
転回形のメリット
転回形を使うメリットは大きく2つあります。
1 和音の響きを変えることができる
音の積み方で雰囲気が変わることはお伝えしたとおり。
曲の雰囲気に合わせて使う転回形を選べるので、より表現豊かな演奏にすることができます。
2 コード進行を滑らかに演奏できる
基本形だけで演奏した音を聞いてみると、すごくデコボコした印象になるだけでなく、右に左に移動が多いので弾くのが大変なんです。
BEFORE
AFTER
全然違いますよね。
ソロピアノでは、メロディーに対して適切な和音をつけてあげる必要があるので転回させることが超大切です。
まえばよしあき
転回形を使ってアレンジしてみよう
では、ここまでの説明を踏まえて実践してみましょう。
右手はメロディー・左手はルート
まずは、こちら。
以前、こちらで解説したように右手でメロディーを弾いてもらいましたね。
今回は左手でルートを弾いてみましょう。
コードネームのルートの音を左手で弾いているだけです。
まえばよしあき
転回形の和音を積み上げてみる
次に、各メロディーにコードを当てはめていきます。
コードチェンジするときに、ダイアトニックコードの音を転回形で当てはめてみます。
解説上、3和音全てを含むように弾いてますが、実際は省略することが多いです。詳しくは続編で解説します。
メロディーがコードトーンの「1・3・5」の音のいずれかだったり、それ以外の音があったりしますよね。
ポイントは2つ。
- メロディーが必ず1番上にくる
- コードトーンの音以外の音がメロディーの時は、一番近いコードトーンを省略
このふたつを踏まえてやってみてください。
これだけでもちょっとピアノソロっぽくなってきましたよね。
この記事のまとめ
いかがでしたか?
今日の内容は、慣れるまでちょっと時間がかかるかと思います。
ただ、慣れてしまうとあちこちにあるピアノソロの楽譜を見た時に「あ!これはあの音だ!」っていうのがわかってくると思います。
ひとまず解説した楽譜を参考に、和音の部分がどんな構成音になっているか着目してみてください。
うさぼんぬ
- コードアレンジの基本は「転回形」を使うこと。
- メロディーにコードを重ねる時には「メロディーが必ず一番上になる」「コードトーン以外のメロディーの時は、一番近いコードトーンを省略」の2点を踏まえて重ねる。
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