【ピアノ弾き語り】コードを両手伴奏にするたった5つのステップ

弾き語りにも使えるピアノ伴奏・コードアレンジまとめ【保存版】
コードを伴奏にする方法がわからんのだ・・・。みんな右手と左手で何を演奏してるんだ??

うさぼんぬ

こんにちは。キーボーディストのまえばよしあき(@maebayoshiaki)です。

今回はこのお悩みについて解説していきます。

この記事ではこんなことがわかります。

  • コードを見て伴奏がつけられる
  • 楽譜なしで好きな曲の伴奏が弾ける
  • 即興で弾き語りができる

まえばよしあき

即興で弾き語りなんて、憧れですよね!

『伴奏とは右手でコード・左手でルート(ベース)を弾くこと』。

5つのステップでつくることができます。

  1. コードを見つける
  2. 左手でルート(ベース音)を弾く
  3. 右手だけ転回する
  4. 次のコードとのつながりを滑らかにする
  5. リズムに合わせて弾く
5ステップもあるのか…

うさぼんぬ

まえばよしあき

ひとつひとつがとてもカンタンなので大丈夫!しっかり解説していくよ。

❶コードを見つける

コードを弾く時、コードブックを見て逆引きしていませんか?

それもひとつのやり方ですが、当ブログではメジャースケールから導き出されたダイアトニックコードで考えることをオススメしています。

なぜなら、ひとつの曲の中で使われているコードは限られているからです。

「ダイアトニックコード」とは、該当のキーのメジャースケール(キーが”C”の場合「ドレミファソラシド」)だけで作られている7つのコードのことでしたね。

あらゆる楽曲は基本的にこの7つのコードを軸に構成されています。

すなわち、この7つのコードをスムーズに弾けるようにしておくことがポイントです。

※ダイアトニックコードについてはこちらの記事でも解説しています。

【ピアノ弾き語り】まずここから!コードが難しくない理由

❷左手でルートを弾く

伴奏で左手が演奏するものは、基本的に「ルート(ベース音)」です。

ルートはそのコードの最も低い音、同時にベースとなる音です。

オンコード(分数コード)の場合はルート以外を指定して弾く場合もありますが、コードのルートを左手で弾くと覚えておきましょう。

ダイアトニックコード(右手のみ)

まずは右手だけで弾いてみましょう。

まえばよしあき

白鍵の上を横にスライドしていくだけなので簡単ですね。

ダイアトニックコード(左手でルートを弾く)

次は左手をつけてみましょう。

左手で「ルート」を演奏する感覚を身に付けましょう。(下の図の

まえばよしあき

右手のコードの1オクターブ下のルートを押さえることからはじめてみてください。

左手のパターンを発展させる方法はこちらの記事をご覧ください。

【ピアノ伴奏】左手の付け方|コードアレンジとパターン【保存版】

❸右手だけ転回させる

転回とは、コードの積み方を変える手法のこと。

コードを構成する音は同じでも、積み方を変えることで「和音の雰囲気を変える」ことができます。

それぞれの積み方を「転回形」と呼び、コード伴奏はこの転回形を駆使して演奏されているわけです。

参考

音楽理論上で転回形は、このように表記します。

この書き方を「オンコード(分数コード)」と呼びます。

オンコードは、ルート(=左手で弾く音)が指定されているわけです。

ただし、現代のポップスにおいては、いちいち転回形をオンコードで指定して表記されることはありません。

「基本的に右手の転回形は指定されていない」と考えて差し支えないでしょう。

❹次のコードとのつながりを滑らかにする

転回形を使うことには、コードの響きを変えるだけでなくもうひとつのメリットがあります。

それは、『コードとコードのつながりを滑らかに演奏できる』ということです。

たとえば、こんなコード進行の場合。

基本形だけ演奏したものだと、こんな風になります。

  • 実際に弾いてみると右に左に移動が多くて弾きづらい
  • 弾いている音は上下してデコボコとした印象

これを、右手だけ転回形させた形でつなげて演奏してみましょう。

おー、キレイにつながった!

うさぼんぬ

転回形の使い方のポイントは2つ。

  • 左右の動きが少なくなるように音を選ぶ
  • できるだけ共通する音を弾いて次のコードを弾きやすくする

上記の場合、”C”の第二転回形からスタートしていますが、基本形・第一転回形からスタートしても同じように音づかいが選べます。

まえばよしあき

右手のコードの押さえ方は、基本的にこの考え方で作られています。

ひとつのコードから3つの転回形をすばやく引き出せることがコード伴奏のコツ、といえますね。

❺リズムに合わせて弾く

ここまでのステップでコードの押さえ方についてはわかってきましたね。

最後は、伴奏の醍醐味でもある「リズム」についてみていきましょう。

右手でリズムを刻む

もっとも基本的な伴奏の奏法は、右手で四分音符を刻むことです。俗に「四分弾き」とも呼ばれます。

こちらの譜面をご覧ください。

スピッツの名曲「チェリー」のAメロを伴奏してみました。

リズムを刻むだけで伴奏らしくなりましたね。

左手でリズムの間を埋める

伴奏での左手は、バンドでいうベースパートを担当していると考えましょう。

これまではすべて白玉(全音符)でしたが、

左手を四分音符の間にあたる「裏拍(=八分音符)」に入れることで、リズムの雰囲気を変えることができます。

実際に例をみてみましょう。

コードチェンジの前の八分音符を入れた場合

2拍ごとに八分音符を入れた場合

後者の方がリズムに動きやスピード感を感じますね。

サビのコード進行では後者のパターンのほうが合うでしょう。

おー、ちゃんと伴奏になった。

うさぼんぬ

八分音符を入れる箇所を組み合わせるだけで、複雑なリズムパターンを作ることができます。

この記事のまとめ

ここまでのステップを踏まえて、スピッツの「チェリー」の伴奏したものをお聞きください。(楽譜はこちら

まえばよしあき

これだけでも立派な伴奏になったことがわかるかと思います。

最後に、ここまでのステップを図解にしたものでおさらいしてみましょう!

  1. コードを見つける
  2. 左手でルート(ベース音)を弾く
  3. 右手だけ転回する
  4. 次のコードとのつながりを滑らかにする
  5. リズムに合わせて弾く

たったこれだけで伴奏らしくすることができました!

最初は転回形で少し苦戦するかもしれませんが、まずは自分流でアレンジを作って反復練習することをオススメします。

ぜひ、トライしてみてください!

『コードをさらに本格的な伴奏にする方法』はこちらの記事で解説しています。

【カンタンに使える!】ピアノ弾き語りの伴奏パターン8選


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