今年こそピアノが弾けるようになりたい人へ

【ピアノ・キーボード】マイナーダイアトニックコードを理解しよう①

 

「コード理論」初心者入門コーナー

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ポップスで使える初心者向けのコード理論を解説していくシリーズです。

 

これまでメジャーキーを中心に解説をしてきましたが、マイナーキーにもダイアトニックコードがあります。

マイナーダイアトニックコードは、ノンダイアトニックの醍醐味のひとつ「マイナー借用」だったり、

「ハーモニックマイナー」や「メロディックマイナー」といった、マイナー特有の手法を使うためにかかせない知識です。

まえばよしあき

ただ、メジャーに比べてちょっぴり複雑・・・

 

というわけで、2回に分けて解説していきます。

1回目の今回はマイナーダイアトニックコードの基本を解説していきます。

 

この記事ではこんなことがわかるぞ。

うさぼんぬ

マイナースケールは3種類

音階の解説のとき、マイナースケールには3種類あるというお話をしましたね。

  • ナチュラル・マイナースケール(自然短音階)
  • ハーモニック・マイナースケール(和声的短音階)
  • メロディック・マイナースケール(旋律的短音階)

それぞれがどんなスケールなのかを見ていきましょう。

キーはCで解説していきます。

 

ナチュラル・マイナースケール(自然短音階)

 

ハーモニック・マイナースケール(和声的短音階)

 

メロディック・マイナースケール(旋律的短音階)

 

まえばよしあき

それぞれ特徴のあるスケールですね!

まずは、スケールごとの雰囲気の違いを知っておきましょう。

 

ポイント

「音階(スケール)が調(キー)を決める」というお話でしたが、マイナーキーを決めるスケールは「ナチュラル・マイナースケール」になります。

 

他の2つのスケールは、ナチュラル・マイナースケールが改造された形のスケールなので、まず「ナチュラル・マイナースケール」をしっかり理解しましょう!

マイナーダイアトニックコード

マイナースケールが3種類あるように、マイナーダイアトニックコードも3種類あります。

まずは、最も基本となるナチュラル・マイナースケールでつくられたダイアトニックコードを解説します。

 

以前、ナチュラルマイナースケールを解説したときに、

CのメジャースケールとAナチュラル・マイナースケールを説明しましたね。

まえばよしあき

これを「平行調」といいます。

 

今回はマイナーダイアトニックコードの解説のため、Cのナチュラルマイナーに移調して解説していきます。

黒鍵が入ってくるとむずかしく見えるな。

うさぼんぬ

まえばよしあき

そうだね。でも、マイナーダイアトニックコードを理解するときはCマイナーで見ていくのがわかりやすいんだ。
ポイント

Cのメジャースケールと比べると、Cのナチュラル・マイナースケールは、「III・VI・VII」がフラットしています。

 

つまり、ナチュラルマイナースケールは、メジャースケールの「III・VI・VII」がフラットしたスケールということがポイントになります。

 

これをメジャーと同じ要領で、ダイアトニックコードにしてみましょう。

三和音

 

四和音

 

 

 

マイナーダイアトニックコードの役割について

では、マイナーダイアトニックでの役割を見ていきましょう。

以前「トニック・ドミナント・サブドミナント」という役割のお話をしましたが、メジャーのそれとはちょっと異なります。

 

メジャーダイアトニックコードはこのような役割でした。

 

これに対し、マイナーダイアトニックコードの役割は、

  • トニックマイナー(Tm)
  • ドミナントマイナー(Dm)
  • サブドミナントマイナー(SDm)

という風になります。

 

これを、マイナーダイアトニックコードのディグリーネームに当てはめてみましょう。

 

メジャーと比較するとこのような形になります。(上がマイナー・下がメジャー)

ポイントは4つ。

  • マイナーの「III・VI・VII」のコードにフラットがつく。
  • マイナーの「III」のコードが、メジャーキーのトニックになる。
  • メジャーでいう「ドミナント」がない。
  • 「VII」のコードはサブドミナントマイナーになる。

マイナーダイアトニックコードの大きな特徴は、ドミナントの役割を持つコードがないということ。

そのため、Vm→Imの進行は、メジャーキーのそれより穏やかな進行になります。

 

 

この記事のまとめ

いかがでしたか?

マイナーダイアトニックは、少し複雑で難しいですよね。

今回は基本なので、解説した内容が理解できればオーケーです。

 

次回はもう一歩、マイナーダイアトニックコードを掘り下げます。

なぜ、「ハーモニックマイナー」や「メロディックマイナー」が生まれたのか。

そして、それらのダイアトニックコードがどうやって使われているのかを解説していきます。

 

 

まとめるぞ。

うさぼんぬ

  • マイナーキーの基準は、ナチュラルマイナースケール。
  • ナチュラル・マイナースケールは、メジャースケールの「III・VI・VII」をフラットさせたスケール。
  • ナチュラルマイナーのダイアトニックコードには「ドミナント」がない。

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