キーボーディストのまえばよしあき(@maebayoshiaki)です。
「耳コピ」って難しいですよね。
多くの人は、こんな風に感じているのではないでしょうか?
うさぼんぬ
うさぼんぬ
うさぼんぬ
おそらくはこんなところだと思います。
残念ながら、絶対音感でもない限り最初から全部の音が聞こえようになる、ということはありません。
ただ、間違いなく後天的に身につけることができます。
具体的にどうやっていくのかをみていきましょう。
耳コピする前のおさらい
まず、コピーしたい音が何かを明確にしましょう。
音を一度に聞こうとしてもダメです。聞く順番があります。
音楽の三大要素はこの三つです。
- メロディー
- ハーモニー
- リズム
一般的に耳コピは「メロディーかハーモニーの聞き取り」を指すことが多いですよね。
どんな楽曲も、こういったパートの組み合わせで成り立っています。
これらのパートをどういう順番で聴いていけばよいのかをお話しします。
耳コピは聞くのではなく推理する
では、結論です。
絶対音感を持たない者は「コード理論」を使って推理することが耳コピの最短ルートです。
これで、耳コピが何十倍も簡単になります。
行き先の地図を持たずにでかけるより、地図で場所を確認してから出かけたほうが
目的地に到着する確率はあがりますよね?
その地図の役割が「コード理論」です。
コード理論の説明はここでは省略しますが、考え方でだれでも理解して使えるようになります。
コード理論を使えるようになると、いろんな音楽スキルが芋づる式で増えていくのでとてもオススメです。
(60分でコード理論の基礎がわかる体験レッスンをご活用ください)
※こちらの記事も参考になると思います。
それでは、具体的にどうやって予測をしていくか手順を解説します。
実際に耳コピをする手順
おそらく、みなさん歌メロは耳コピができるはずです。
鼻歌やカラオケなんかで実際に歌えているのがその証拠ですよね。
なので、今回はその状態から「どうやってコード進行を耳コピするか」を解説していきます。
- 曲の構成図を作る
- メロディーを音で鳴らしてみる
- キー(調)を特定する
- ベース音を特定していく
- ベース音をルート音と考えてコードを当てはめる
うさぼんぬ
ひとつずつみていきましょう。
曲の構成図を作る
まず、曲の全体の流れを把握するためにマスターリズムをつくりましょう。
コードのメモ書きだけでも大丈夫です。
(これくらいのメモでOK)
曲の構成や、どういう順番で進んでいるのかを把握するための地図のようなものです。
メモ書き程度で大丈夫なので、完璧を求める必要は一切ありません。
メロディーを音で鳴らしてみる
歌メロを口ずさみながら楽器でその音を探してみましょう。
まず、Aメロ・Bメロ・サビとメロディーを1コーラス分追いかけてみてください。
キー(調)を特定する
次に、使われている「黒鍵」に着目してキーを特定します。
(これにはある程度調号の理解が必要です)
ここがポイントです。
キーがわかると、音階(スケール)と和音(ダイアトニックコード)が判明します。
ベース音を特定していく
①で作った構成にそって、小節やコードの変わり目のベース音を特定していきます。
ベース音をルート音と考えてコードを当てはめる
「ベース音」と「コードのルート音」は基本的にはイコールと覚えておきましょう。
つまり、そのルートのコードを当てはめていけば、コードの推理ができるということになります。
例外も多数ありますが、ここまでの手順でも曲の6〜7割程度のコードがわかってくるはずです。
ただし例外もあるので、参考程度に考えておくとよいでしょう。
U-FRETは僕もよく活用させていただいています。
ただし、こちらも100%合っているわけではないので、参考で活用するのが良いと思います。
大切なことは、最初から完璧をもとめないことです。
少しずつ身についていくスキルなので、好きな曲でやってみるなど、楽しみながら取り組めるような工夫をしてみましょう。
それでもわからない音について
ここまでの解説でおそらく6〜7割程度のコードが推理できるようになっていると思います。
ここまでの解説に該当しないコードも多数ありますが、
そういった知識は出くわしたタイミングで少しずつ肉付けしていくイメージです。
実際に曲をたくさん聞いて、コピーして、少しずつ「いろんな肉付け」を知っていきましょう。
基本がわかっていれば、肉付けにも対応しやすくなります。
ここまでの解説を使っていくだけでも、耳コピは段違いで早くなります。
ぜひ試してみてください。
まとめます
「耳コピ」はコード理論を使って推理していくことが最短で簡単というお話でした。
推理する手順はこちら。
- 曲の構成図を作る
- メロディーを実際に鳴らしてみる
- キー(調)を特定する
- ベース音を特定していく
- ベース音をルート音と考えてコードを当てはめる
コード理論を押さえた上で、上の手順を実践していくと驚くほど耳コピスピードがあがります。
最初からできるものではありませんので、焦らず、好きな曲で楽しみながら挑戦してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり。
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