【3分でわかる】マスターリズム譜の作り方

キーボーディストのまえばよしあき(@maebayoshiaki)です。

 

「マスターリズム譜」ってご存知でしょうか?

バンドやセッションで使用されている譜面は、クラシックやバンドスコアのようなひとつひとつの音まで指定して書かれている譜面は基本的に使わず、極限まで省略された形式を使用することが多いです。

そして、マスターリズム譜は作曲やアレンジのメモにも適している形式です。
書き方を知っておくだけで、いろいろ活用できるのでぜひ身につけてみてください。


マスターリズム譜の特徴

具体的にどういうものか解説します。

マスターリズムの特徴
  • 曲の構成や進行(リハーサルマークやリピートマークなど)
  • コード
  • 必要最低限のメロディーやリフ、フレーズ
  • キメ

という風に、曲を成立させるための必要最低限の情報だけで構成されています。

まえば

バンドやセッションはこの形式の譜面が使われることがほとんどです。

譜面とは「音楽を表現&再現することが目的」で作られるものですが、
マスターリズム譜の場合、プレイヤーさんの裁量や個性を発揮するために、あえて演奏内容を指定しないという特徴があります。

では、実際の作り方をご説明します。


マスターリズム譜づくりに必要なもの

用意するものはこれだけです。

  • 五線譜
  • ペン(消せるもの)
ワンポイント
最近はパソコンなどの譜面作成ソフトでもつくることができます。
ソフトの操作に慣れるまでが大変だったりするので、最初は手書きで慣れていくのがオススメです。

五線譜

五線紙はノートでもプリントアウトしたものでもOK、個人的には12段〜14段のものがおすすめです。

ペン(消せるもの)

フリクションのような消せるボールペンか、鉛筆・シャーペンが良いと思います。

ちなみに僕はシャーペン派、「2Bの芯(太さ1.0)」を使用しています。
ボールペンと修正テープでもダメではないですが、書き直しが増えると譜面が汚くなりやすいですね。

 

では、次に実際の書き方をみていきます。


マスターリズム譜の実際の作り方

大きく分けてこのような手順になります。

  1. 曲名・作者名・キー・テンポを書く
  2. ト音記号と調号・拍子を書く
  3. 小節線を書き込む
  4. リハーサルマークやリピートマークを書く
  5. コードを書き込む
  6. キメやシンコペーションなどのリズムを書き込む
  7. メロディーやフレーズなどの音符を書き込む

できあがりはこんなイメージです。(字が汚くてすみません。。)
Samplescore

ひとつずつみていきましょう。

1.曲名・作者名・キー・テンポを書く

最初に曲の基本となる情報を書き込んでおきましょう。

  • 曲名
  • 作家名
  • キー
  • テンポ

このあたりの記載があると演奏者は助かります。(特にキーとテンポはありがたい)
いつ書いても大丈夫ですが、個人的に一番最初に書くことが多いです。

2.ト音記号と調号・拍子を書く

譜面として機能させるための最低限の情報として、冒頭にト音記号と調号を書き込みましょう。

調号はフラット(♭)やシャープ(#)のことです。
キー(調)に合わせて書き込みます。

拍子は何拍子の曲かを示す記号です(4/4や6/8など)。

3.小節線を書き込む

小節線の注意点
  • 基本的に一段4小節になるように小節線を書くと見やすい
  • ブロックの最初と最後は二本線にする
  • 段の最初をブロックの始まりにする

小節足らず・余りになった時も潔く次の段に進んでしまってOKです。
余った部分は斜線などを引いてしまいます。

このようにタテを揃えて見やすくなるようにするだけで、プレイヤーさんが初見でも曲を追いやすくなります。

4.リハーサルマークを書く

書き方は色々ありますが、一般的なものを紹介します。

ブロック 書き方
イントロ Intro
Aメロ A・A’
Bメロ B・B’
サビ(Cメロともいう) C・C’
Dメロ D
ソロ Solo・Gt.Solo・Pf.Solo など
間奏 間奏・Inter
エンディング・アウトロ Ending・Outro

ブロックの始まりは段の最初の小節にきているはずなので、
上記の名称を□で囲み、各ブロックの最初の小節の左上に書きます。

リピートマークやD.S.(ダルセーニョ)・コーダを使うことで、曲の進行を示しつつ省略することもできます。

小節数が多くなりすぎる場合は、こういった記譜方法をどんどん活用していきましょう。

5.コードを書き込む

いよいよコードを書き込みましょう。

コードは、五線の上に拍ごとに記入します。(4拍ごと、2拍ごと、1拍ごとなど)

シンコペーションなどで8分音符の裏でコードが切り替わることもありますが、
基本的には頭拍(強拍)にコードが来るように書くとわかりやすいと思います。

6.キメ・シンコペーションなどリズムを書き込む

コードまで書き込んだら、キメを書きます。

まず「キメ」を書きましょう。

キメとは・・・

曲中で一瞬ストップしたり(ブレイク)、全員で同じフレーズを弾いたりなど、曲にアクセントをつけるためのフレーズのこと。又、ライブで動きを合わせたりするなどのアクションのキメもある。

(Weblio辞書より引用)

聞き慣れない言葉かもしれませんが、楽曲には必要不可欠な要素なので覚えておきましょう。

次に「シンコペーション」を書き込みます。

シンコペーション(syncopation)とは

西洋音楽において、拍節の強拍と弱拍のパターンを変えて独特の効果をもたらすことを言う。 主に、弱拍の音符を次の小節の強拍の音符とタイで結ぶ、強拍を休止させる、弱拍にアクセントを置く、の3つの方法がある。 俗語として「食う」と表現する場合もある。

(Wikipediaより引用)

ようは裏の拍(8分や16分など)にアクセントをつけることで、曲にスピード感を与えたり躍動感を与えるテクニックです。

書かれている通り「食う」と言われることが多いので覚えておきましょう。

「キメ」や「シンコペーション」を音符ではなく旗だけで記入することで、リズムの流れがわかりやすくなります。

7.メロディーやフレーズなどの音符を書き込む

ここまでの作業で構成はほぼほぼ網羅できたはずです。
最後にメロディーやフレーズを書き込んでいきます。

ここで書くのは歌メロではなく、最低限演奏してほしいメロディーやフレーズを書きます。
イントロや間奏、ソロはもちろん、歌中のオブリガード(裏メロ)など、ですね。

作成時の注意点
をバンドやセッションで使う場合は、リハーサルマークの名前は揃えておきましょう。

メンバー間で演奏箇所を指示しあう時に、一人だけ違う名前にしていると話が噛み合わなくなります。
基本的なことですが、しっかりおさえておきましょう。

完成例

できあがりがこちらです。

Samplescore

手書きは手軽さがありますが、人によって見づらいと感じることも多いようです。
人に見せるものは「見やすさ・わかりやすさ」を意識して書きたいところですね!


まとめます

作り方のおさらいです。

  1. 曲名・作者名・キーを書く
  2. ト音記号と調号・拍子を書く
  3. 小節線を書き込む
  4. リハーサルマークやリピートマークを書く
  5. コードを書き込む
  6. キメやシンコペーションなどのリズムを書き込む
  7. メロディーやフレーズなどの音符を書き込む

慣れてくると書くスピードが早くなるだけでなく曲の理解度もアップするとても便利な形式です。

マスターリズム譜は「コード」を理解してこと活用できるものともいえますが、
バンドやセッションで使う譜面や、作曲・アレンジのメモには手軽で最適だと思います。

ぜひ、ご自身の活動の中でお役立ていただけたら嬉しいです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

おわり。

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