「コード理論」初心者入門コーナー
ポップスで使える初心者向けのコード理論を解説していくシリーズです。
前回までに、コードを学習する前に知っておきたい知識の解説をしてきました。
- 音名
- 音程
- 音階
- 調
今回からいよいよコードについて解説をしていきます。
- コードとはどうやってできているのか?
- どうすればコードが扱えるようになるのか?
ここまで解説してきた知識をまじえながらお伝えしていきます!
うさぼんぬ
コードは「ダイアトニックコード」から学ぼう
「ダイアトニックコード」とは、あらゆる曲のコード進行の中心になるコードのこと。
この「ダイアトニック」が理解できるようになると、コードやコード進行の理解がカンタンになります。
まえばよしあき
ダイアトニックって?
まずは、ダイアトニックという言葉を覚えましょう。
ダイアトニックとは「曲の中心の」とか「メインの」といった意味で、英語だと「Diatonic」と書きます。
「〜ic」は接尾辞として使われるので、この後には「名詞」がきます。
音楽ではダイアトニックの後に「スケール(音階)」と「コード(和音)」がくるわけです。
ダイアトニック・スケール
直訳すると「曲の中心になる音階」ということ。
音階(スケール)の回で解説した、メジャースケールとマイナースケールこそがダイアトニック・スケールということですね。
これこそコードを学ぶ前にスケールに理解しておく一番の理由です。
ダイアトニック・コード
そして、こちらは「曲の中心となる和音」ということになります。
つまり「ダイアトニック・スケール」の音を用いてつくられたコードたちです。
実際にスケールの音で和音を構成してみましょう。
ポイントは、スケールのひとつ飛ばしの音を積み重ねていくということです。
同じ要領で積み重ねていくと、7つのコード群を作ることができます。
うさぼんぬ
まえば
コードとは三和音以上の和音の重なりのこと。
ダイアトニックコードは、三和音(トライアド)と四和音(テトラッド)があります。
まえばよしあき
ディグリーネーム
ダイアトニックコードを構成するコードには、そのコードがスケールの中の何番目なのかを示すローマ数字が振られます。
これを「ディグリーネーム」といいます。
まえばよしあき
ディグリーネームは全てのキーに適用される考え方です。
コードネームで覚えるのではなく、「キーの中で何番目のコードなのか」を考えるということ。
この相対的な考え方こそ、コード理論のもっとも根本的な考え方になります。
うさぼんぬ
まえば
この記事のまとめ
いかがでしたか?
複雑に感じているコードも、実は「ダイアトニック」の上に成り立っているということです。
丸暗記をするより、あらゆる楽曲のダイアトニックを理解していくことで曲の理解度が高くなります。
ぜひこの考え方をマスターしましょう!
うさぼんぬ
- ダイアトニックコードとは、あらゆる曲のコード進行の中心になるコードたち。
- ダイアトニックコードは、ダイアトニックスケール(メジャーorマイナースケール)からつくられる。
- ダイアトニックコードには番号が振られている。これをディグリーネームという。
- ディグリーネームで考えることで、丸暗記のコード理論からおさらばできる。
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