【電子ピアノ・キーボード】音の強弱をつける「ベロシティ」の考え方

 

こんにちは。キーボーディストのまえばよしあき(@maebayoshiaki)です。

 

子供の頃からピアノに慣れ親しんだ人は、

電子ピアノの音色やタッチに違和感を感じている人が多いのではないでしょうか?

 

ぼくはピアノを弾き始めたのが遅かったため、

はじめてピアノを弾いた時、タッチの重さや音色の奥深さに驚いた記憶があります。

 

今回は、ピアノの音の強弱に相当する「ベロシティ」という機能のお話。

電子ピアノ・キーボードを使っている人は、必ず押さえておきたい機能のひとつです。

 

普段の練習や演奏の参考になれば嬉しいです!

 

この記事ではこんなことがわかるぞ。

うさぼんぬ

ベロシティって何?

ベロシティとは、電子楽器の演奏情報のやり取りをするための規格であるMIDIにおいて、音の強弱を表す数値のことである。
ベロシティは0~127の128段階あり、0は無音、127が最大の音の大きさとなっている。
ベロシティは、英語で「速さ」を意味し、鍵盤が押し込まれる「速さ」のことを指している。

(Weblio辞書より引用)

電子楽器で、ピアノなどの生楽器の強弱を再現した機能が「ベロシティ」ということです。

ベロシティは、0〜127の128段階の数値でプログラムされています。

まえばよしあき

このプログラムのおかげで、鍵盤のタッチで音の鳴り方が変わるということですね!
音の強弱とは「速さ」

音の強弱とは鳴らす強さではなく、鳴らすスピードということ。

 

強く叩こうとしてもよい音にはなりません。

上手な演奏は力任せな演奏ではなく、重力を利用し、脱力でタッチスピードをコントロールして演奏しています。

 

よい音を鳴らすとき「鳴らすスピード」を常に意識しておきたいですね。

なんだか難しそうだけど、スピードなんだな。

うさぼんぬ

 

ピアノと電子ピアノは全く別の楽器

生のピアノと電子ピアノは、全く別の楽器です。

電子ピアノは生のピアノをできるだけリアルに再現することを追求しているものの、

現実的に「生」の音を完全に再現することは難しいと思います。

 

ただ、電子ピアノのおかげで、クオリティの高いピアノサウンドを手軽に扱うことができるようになりました。

自宅練習・ライブ演奏で生ピアノを導入するのは大変ですが、

電子ピアノであればいつでもピアノに近い演奏が再現できますよね!

 

実際に最新のステージピアノの音色を聞いてみてください。

YAMAHA CP88

Roland RD-2000

KORG Grandstage

どれもめっちゃええ音や!

うさぼんぬ

 

電子ピアノのタッチと音色は進化している

ベロシティは128段階ですが、現在512段階のベロシティが開発されているそうです。

これが実現したとき、電子ピアノに革命が起こるかもしれません。

また、音色についても、ダンパーペダルや打鍵のノイズまで再現されています。

どんどん技術が発達しているので、これからの電子楽器が本当にたのしみです。

 

どちらが良い・悪いという話ではない。

両方楽器としての素晴らしさがあります。

生のピアノに、電子ピアノのような「手軽さ」や「弾きやすさ」を求めることはできません。

電子ピアノに生のピアノのような「響き」や「音色の奥深さ」「タッチ」を求めることは難しいです。

 

全く別の楽器と割り切って使うことが自然だし、

その方がクリエイティブに音楽と向き合えるのではないかなーと感じています。

 

ベロシティを聴き比べてみよう

実際にベロシティ別の音を作ってみました。

細かくわけているので、その違いを感じてもらえるかと思います。

ベロシティ:10

ベロシティ:20

ベロシティ:30

ベロシティ:40

ベロシティ:50

ベロシティ:60

ベロシティ:70

ベロシティ:80

ベロシティ:90

ベロシティ:100

ベロシティ:110

ベロシティ:120

ベロシティ:127

 

ここまで細かく再現されているんだな。

うさぼんぬ

もはや生ピアノの音そのままだよね!

まえば

 

【図解】ベロシティはこうイメージしよう

「ベロシティ」は音の強弱を再現するためのもの、とお話してきました。

まとめると、こんなイメージだと思います。

各音色の層の中に、さらに「強い・普通・弱い」がありますよね。

こうみると、ベロシティで限りなくピアノのタッチを再現していることがわかります。

こんな風に音のイメージを持っておくことで、普段の練習や演奏にも活かしやすくなるのではないかと思います。

 

この記事のまとめ

いかがでしたか?

今回は「ベロシティ」について掘り下げてみました!

生ピアノも電子ピアノも、強弱をつけて音楽を表現することは同じです。

 

ベロシティのことを知っているだけで、普段の練習や演奏がより充実したものになるかと思います。

参考になれば嬉しいです!

 

まとめるぞ。

うさぼんぬ

  • 「ベロシティ」とは、ピアノをはじめ生楽器の音の強弱を再現した機能。
  • ベロシティは、0〜127の128段階でプログラムされている。
  • 音の強弱は、タッチの強さではなく音を鳴らすスピードでコントロールする。
  • 生のピアノと電子ピアノは、全く別の楽器。どちらが良い・悪いとかではない。
  • 電子ピアノのベロシティは、限りなくピアノのタッチを再現できている!

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