「バンドキーボーディスト」解説シリーズ
バンドキーボーディストのアレコレを解説していくシリーズです。
前回はスコアの読み方の基本についてお話ししてきました。
【バンドキーボード入門】スコアの読み方(基本編)バンド譜を読むとき、もうひとつ知っておきたい知識があります。
それが「コード」です。
うさぼんぬ
コードはアルファベットと数字による記号のようなものです。
苦手意識が強い人も多いようですが、コツがわかってしまえば難しくありません。
できるだけシンプルに、基本的な考え方を解説します。
うさぼんぬ
コードを学ぶ前に
コードを知る前に、「音名(おんめい)」についてお話しします。
音には12個の名前があります。
「ドレミファソラシド〜」がそれに当たります。
白鍵を中心に音名が並び、黒鍵は「#」と「♭」で表されていることがわかります。
実は「ドレミ〜」は日本の音名ではなく、イタリアの音名なのです。
まえばよしあき
このイタリア名の「ドレミ〜」を英語名に変換してみましょう。
まえばよしあき
これがコード理解の一歩目。
このアルファベットこそがコード記号の基本になります。
コードとは?
では、コードについて具体的に解説します。
コードをひとことでいうと?
コードとは「和音」なのですが、正しくは「3つ以上の音で構成された和音」のことを指します。
2つの和音でコード表記されることは、基本的にはありません。
コードは3つに分類できる
そして、コードは重ねる音の数で3種類に分類できます。
- 三和音(トライアド)
- 四和音(テトラッド)
- テンション・コード(5和音以上)
当然、和音の数が増えるほど難易度が上がります。
最初はこれくらいざっくり分けて、もっともカンタンな三和音を理解してしまいましょう。
まえばよしあき
コードを構成する音と音程
コードは、ルートとする基準の音からの音程(音と音の間隔)の組み合わせで成り立っています。
基本的に、コードで使われている音程は2種類だけ。
- 長3度:対象の音から半音4個目の音
- 短3度:対象の音から半音3個目の音
長3度が明るめの響きに対して、短3度は暗めの響きと考えておきましょう。
コードは「響きの組み合わせ」でつくられているといってもよいですね!
まずは三和音を理解しよう
では、実際に三和音と音程の関係を見ていきましょう。
三和音はなんとたった4種類だけなんです。
- [ ] =メジャー
- [ ] m =マイナー
- [ ] m(b5) =マイナー・フラットフィフス
- [ ] aug =オーギュメント
※ [ ] の中に音名のアルファベットが入ります。
今回はもっともわかりやすく「C(ド)」をルートとして解説します。
メジャー
明るい響きですね。
マイナー
暗い響きです。
マイナー・フラットフィフス
もっと暗い響きです。。。
オーギュメント
ふわっとした不思議な響きですね。
三和音の音程一覧表
それぞれの響きの違いを感じてもらえたかと思います。
三和音の音程を表にするとこんな風になります。
ルートから | 3度から | |
メジャー | 長3度 (半音4個) |
短3度 (半音3個) |
マイナー | 短3度 (半音3個) |
長3度 (半音4個) |
マイナー・フラットフィフス | 短3度 (半音3個) |
短3度 (半音3個) |
オーギュメント | 長3度 (半音4個) |
長3度 (半音4個) |
こう見るとすごくシンプルだと思いませんか?
この規則性さえ覚えておけば、コードブックがなくても基本的な三和音はマスターしたも同然です。
まえばよしあき
この記事のまとめ
いかがでしたか?
コードとは、音楽の三大要素のひとつ「ハーモニー」をつくるための記号です。
スコアに書かれているコードを実際に鳴らしてみて、曲の雰囲気を感じてみてください。
うさぼんぬ
- コードを学ぶ前に「12個の音名」を知っておこう。
- 音名をアルファベットにしたものがコードの基本になる。
- コードとは「3つ以上の音で構成された和音」のこと。
- まずはもっともわかりやすい三和音を理解しよう。
- コードは、ルートとする基準の音からの音程(音と音の間隔)の組み合わせ。響きの組み合わせともいえる。
- 構成する音程の規則性を覚えてしまえば、コードブックがなくても三和音はマスターしたも同然!
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