「コード理論」初心者入門コーナー
ポップスで使える初心者向けのコード理論を解説していくシリーズです。
これまで、コードの基本的な知識やコード進行の型に関するお話をしてきました。
ここからいよいよ実践的な使い方を解説していきます。
今回はコードを具体的に使う方法「コードの転回」についてのお話です。
うさぼんぬ
コードの転回って?
コードの転回とは、コードを構成する音の積み方(積む順番)を変えて響きを変化させる手法です。
コードの構成音はそのままに、音の積み方を変えてみます。
基本形
最も基本的な形です。(最低音:ド)
第一転回形
最低音が三度の音(ミの音)になります。
第二転回形
最低音が5度の音(ソの音)になります。
転回形は同じ構成音なのに、違った響きに聞こえますよね。
転回形は正式にはこのように書きます。
この書き方を「オンコード(別名:分数コード)」といいます。
最低音を指定することで、コードの積み方を指定できるわけですね。
オンコードは譜面によって書き方がマチマチです。
C/E と書くこともあれば、C on Eと書くこともあります。
どちらも同じ書き方です。登場したときに混乱しないようにしましょう。
コード転回によって得られるメリット
コードの転回の最大のメリットは、「コードとコードのつながりが滑らかになる」ということです。
基本形だけでコード進行を基本形だけでならべると、音と音のつながりがぎこちないものになります。
うさぼんぬ
これに転回形を加えると、滑らかな進行にすることができますね。
うさぼんぬ
コードの転回を実用する方法
ここで疑問が浮かんでくると思います。
うさぼんぬ
まえば
コードの転回形を用いて、最低音をベースラインにするとこんな風になります。
うさぼんぬ
そこでベースラインだけは元の基本形の形に戻して使うのです。
うさぼんぬ
まえば
さらに、コードの転回を活用したベースラインテクニックとしてこのようにも使います。
うさぼんぬ
この記事のまとめ
いかがでしたか?
転回形を用いることで、たったひとつのコードネームから押さえ方をつくりだすことができます。
この考え方はなんども実践していく中で身につくものです。
今回の解説は特に大切なので、しっかり覚えておきましょう!
うさぼんぬ
- コードの転回とは、構成音の積み方(積む順番)を変えて響きを変化させるテクニック。
- 転回することで最低音(ルート)を変化させることで響きが変わる。
- 転回形はそれぞれオンコードという書き方で指定できるが、最近は分数を省略して使うことが多い。
- あえてオンコードを使うことで、コード進行の動きを変化させることができる。
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