「コード理論」初心者入門コーナー
ポップスで使える初心者向けのコード理論を解説していくシリーズです。
今回は「オーグメント」を使ったコード進行の解説です。
「オーグメント」は三和音のひとつ。
以前にも、それ単体というよりコード進行の流れの中で機能するとお伝えしてきましたね。
【ピアノ・キーボード】コードの種類と書き方
使用頻度は少ないですが、使い所ではとてつもない効果を発揮します。
そのポイントを押さえていきましょう!
うさぼんぬ
オーグメント特徴
まず、オーグメントのおさらいです。
長3度だけで構成されていますね。
実はオーグメントコードは4種類しかありません。
Caugの転回形
「Caug」を転回させてみると・・・
なんと「Eaug」「G#aug」とも同じ構成音ですね!
この考え方で他もみていきます。
C#augの転回形
D#augの転回形
D#augの転回形
「Caug」「C#aug」「Daug」「D#aug」の構成音だけで、成り立っていることがわかります!
オーグメントの使い方
では、実際のオーグメントの使い方です。
もっとも多く使われているのは2だけ。
- クリシェで使う
- ドミナントの置き換え
ひとつずつみていきましょう。
クリシェで使う
オーグメントの定番の使い方といえば「クリシェ」です。
クリシェとは・・・
音楽における用法 上記の用法から転じて、同じ和音が長く続くとき、構成音の一つを半音・全音ずつ変化させていくこともクリシェという。 また、変化させる構成音が最低音のときは特にベース・クリシェ(Base Cliche)と呼ぶことがある。
オーグメントのクリシェはこのような形で使います。
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
他の音はキープしながら、和音に変化をつけていくことで印象的な進行をつくることができますね。
ドミナントの置き換え
オーグメントもドミナントコードの置き換えることができます。
テンションでいう「b13(フラットサーティーンス)」の音が含まれるため、緊張感のある響きになります。
代表的な使い方を見てみましょう!
ドミナントの置き換える
BEFORE
AFTER
うさぼんぬ
セカンダリードミナントの置き換える
BEFORE
AFTER
まえばよしあき
この記事のまとめ
いかがでしたか?
オーグメントは主要なコードの中でも使用頻度は少なめ。
使用頻度が少ないコードでも、存在しているのには理由があるんですね!
その分、使いこなせた時にはかなり気持ちいいです。笑
ぜひ、取り入れて実践してみてください!
うさぼんぬ
- オーグメントとは「長3度」だけで構成されたコード。
- オーグメントは4種類しかない。
- オーグメントの代表的な使い方は「クリシェ」と「ドミナント置き換え」。
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