頑張ってハネようとするとわざとらしくなるし、カッコよくならないんだ。
何かコツとかあるのか?
うさぼんぬ
こんにちは。キーボーディストのよしまる(@440keyboard)です。
今回はこのお悩みについて解説していきます。
この記事ではこんなことがわかります。
- シャッフルビートを実践的な伴奏にする方法がわかる
- ハネたリズムが苦手な人の練習方法がわかる
- バンドキーボードやセッションでも活用できる
まえばよしあき
シャッフルのリズムの基本
まず、シャッフルビートについておさらいをしておきましょう。

シャッフルビートは、三連符を基本としたリズムが特徴。
「シャッフル」とは3連符の真ん中を抜いた「タッタ タッタ」というリズムのこと。
ブルースで最も基本となるリズムですね。
- 「シャッフル」でハイハットやライドで刻むことが多い
- スネアは基本的に2拍目と4拍目を叩く
- ブルースならではの気怠さやルーズ目のビートが特徴
- キックやスネアも「タッタ タッタ」のリズムに合わせて配置



まえばよしあき
それでは、シャッフルのハネたリズムの正体を見ていきましょう。
シャッフルの伴奏は実はとてもシンプルだったりします。
その理由はリズムをハネさせればよいから。
まえばよしあき
シャッフルの肝は「ウラ拍」にあります。



3連符の3つ目の音がシャッフルでの「ウラ拍」にあたります。

そして、この「タッタ タッタ」というリズムを「ハネる」と言います。
踏まえて、2つのパターンをお聞きください。


後者は左手の4拍目に裏拍を入れただけですが、シャッフルの感じがでましたね。
シャッフルだからといって、手数(弾く音の数)を極端に増やす必要はないのです。
シャッフルの代表的な伴奏パターン
では、ここまでの話を踏まえて、基本的なシャッフル伴奏をご紹介します。
1、デイドリームビリーバー風分散和音

デイドリームビリーバーのピアノアレンジでもお馴染みのパターンですね!
2、左手ウラ拍でノリを出す

左手のウラ拍を増やしたものです。シャッフルしてますね。
3、分散和音と左手ウラ拍ミックス

1と2をミックスしたパターンです。
ミックスされたことでワンパターンな印象が薄くなりましたね。
シャッフル伴奏をノリノリにする方法
では実際にシャッフルビートの伴奏の作り方をみていきます。
ミドルテンポからアップテンポの曲で活用できる方法です。
「陽気で賑やか」「ノリノリな雰囲気がでる」奏法なので、ぜひご活用ください。
1、左手でバスドラムとスネアを表現する
8ビートの記事でも、左手でリズムを表現する方法について解説しました。


シャッフルビートでも、この考え方を左手に応用することができます。

ポイントは「左手小指でベースをキープ」「左手親指で2拍目・4拍目を鳴らす」ことです。
まえばよしあき
これがシャッフル伴奏の土台になります。
2、分散型とシンコペーションでノリを出す
次に、右手を加えていきます。
シャッフルビートの場合、右手は分散型やシンコペーションを使っていくとリズムが表現しやすくなります。

16ビートの回でご説明した「パラディドル」の考え方がここでも活きてきますね。

3、応用アレンジ
2のパターンをちょっと変化させだけでも、こんな風にリズムに変化させることができます。

うさぼんぬ
まえばよしあき
シャッフルのリズムトレーニング方法

パターンがわかったところで、シャッフルの練習方法を解説していきます。
シャッフルに限らず活用できるリズムトレーニングなので、ぜひ普段の練習にも取り入れてみてくださいね。
1、メトロノームが2拍目・4拍目に来るように鳴らす
- 練習するテンポの半分(BPM=120の曲であればBPM=60)で鳴らす。
- メトロノームが2拍目・4拍目で聞こえる状態にする。
- メトロノームを聞きながら(感じながら)練習する。
まえばよしあき
2、メトロノームがウラ拍になるように鳴らす
- 練習するテンポでメトロノームを鳴らす。
- メトロノームがウラ拍で聞こえる状態にする。
- メトロノームを聞きながら(感じながら)練習する。
かなり難易度が上がるので、ゆっくりのテンポからはじめてみてください。

この記事のまとめ
それでは、この記事のまとめです。
- シャッフルとは3連符の真ん中を抜いた「タッタ タッタ」というリズム。コツは、3連符3つ目のウラ拍にある。
- 1小節で一箇所ハネさせるだけでもシャッフル感がでる。
- 分散型の入れ方を変化させるだけで、いろんなパターンが作れる。
- メトロノームを「2拍目・4拍目に鳴らす」「ウラ拍に鳴らす」で練習することで、よりシャッフル感が掴みやすくなる。
シャッフルは、リズムが難しいビートです。
まずは3連符の感覚をしっかりと身につけましょう。
シャッフルの感覚が掴めると、16ビートのシャッフルにも応用できます。
こちらの記事も参考にしながら、伴奏の幅を広げてみてください!

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